僕はずっと企画サークルが嫌いだった。
あの自分たちは世界で一番おもろいことをしているというアピール。
まるで企画サークルに入っていない奴は
つまらないとでも言いたいのかと思うほどの
自身に満ちた態度。
彼らが何か企画を行って、
それをアピールする度に、
さっさとやらかして炎上すればいいのにと思っていた。
実際某サークルが某教授の事件を再現し、
炎上した際には「ざまあみろ。」と心の底から
喜んだものである。
しかし最近学会やコースの活動で、
僕自身が企画を考えることが増えてきた。
良い企画の第一条件は参加者が楽しむということである。
楽しい企画を行うためには、
少なくとも企画者自身がその企画を
心の底から楽しいと思ってなくてはならない。
企画サークルの方たちが、
なぜあれだけ自信に満ちているのかがいまとなってはよく分かる。
自分の企画に対する自信は企画の成功に不可欠なのである。
彼らの自信は企画を成功させるうえで正しいのである。
他方 人間は皆 この世界が
今よりも少しでもおもしろい世界になることを望んでいる。
よって休日には自分が楽しいと思うことを
各自実行する。
企画サークルもまた
自らが楽しいと思ったことを実行する。
この自分たちが楽しいと思ったことを実行するという点において
僕は全人類=企画サークルという図式ができあがると感じた。
以上の図式を考慮すると
これまで企画サークルを否定していた僕は
全人類を否定するという
反出生主義者も驚きの暴挙に出ていたのである。
誰しも自分の人生を楽しくするために生活している。
企画サークルの行動もその一例に過ぎないのである。