快楽と開放の街アムステルダムpart2 人生を謳歌する人々の姿に感動

前回に引き続きヨーロッパ旅について語っていこうと思う。

日本で感じた閉塞感を打破するために僕は最初にオランダを渡航先に選んだ。

売春や大麻が合法であり快楽主義、開放主義的な雰囲気を持ち合わせるオランダは僕の閉塞感を打破するにはうってつけの場所のように思えた。

オランダまでの総移動時間は約1日。これまでの最長渡航時間がタイに行った際の6時間だった僕にとって途方もない移動時間だ。

開放という真逆の価値観を手にするにはそれだけ長い距離を動かなくてはならないのだ。

僕は若干衰えを感じる23歳の体に鞭を打ち、飛行機に乗り込んだ。

「これからオランダに行くのか」

正直なところ僕は全く実感がなかった。

ほんの2日前までは副反応で1日中寝込んでいたし、今日という一日も飛行機に乗るという行為を除いて特に変わりはなかった。

いつもと変わらず飯を食い、映画を見て、ゴロゴロする。記憶に残らない一日であるはずだった。

ただ僕は空港に向かい飛行鉄塊に乗っただけなんだ

そんな僕の感覚などお構いなしに飛行機はひたすらに目的地へと進み続けた。

実感などなくても飛行鉄塊にさえ乗ってしまえば目的地にたどり着いてしまうのが現代の性のようだ。

家から成田空港まで2時間半、成田空港からドバイ国際空港まで10時間、3時間の接続を挟み、オランダ・アムステルダムまで7時間。

出発から22時間と30分。実感0の僕はアムステルダムに降り立ってしまった。

他の乗客に押し出されるがままに飛行機を降り、暗黙の流れに従い、入国ゲートにたどり着く。

入国ゲート前に長い蛇の如く列をなした人々の姿は僕にほんの少しだけ旅の実感を与えた。

そしてこの入国ゲートは僕に与えたものは旅の実感だけではなかった。

大蛇のような見た目に反して入国ゲートは素早い回転を発揮し、ものの数分で僕の番がやってきた。

僕はパスポートと入国前に大金をはたいて獲得した陰性証明を準備した。

だがしかし、入国管理官が要求したのはパスポートのみだった。彼らは僕の顔とパスポートの顔が一致していることを確認すると、適当にスタンプを押し、入国審査を終了した。

オランダ政府のHPには陰性証明が必要と書いてあったが…

世の中 ネットの情報だけではわからないことがまだまだたくさんあるようだ。

なにはともあれ流石は開放の国オランダ。どんな奴らにもとりあえず国境は開放、面倒な証明作業の仕事から入国管理官も開放。

入国早々開放のワンツーを決められた僕は異国の地に降り立ったという実感を否応なく獲得することになった。

しかしこの程度の開放は開放大国オランダにとってほんの序の口でしかなかった。

あっという間の入国審査を終えた僕は地下鉄塊に乗り文字通りアムステルダムの中心であるアムステルダム中央駅に向かった。

地図を見るとよく分かるがアムステルダムはアムステルダム中央駅を起点として巨大な歓楽街が広がっている。

開放といえば歓楽街という安く直球な考えで僕はアムステルダム中央駅周辺に宿をとっていた。

こうした僕の考えとは真逆な高く曲がりくねった地下鉄塊に乗ること20分。ついに開放の中心アムステルダム中央駅に到着した。

そこにあった光景は僕の期待を遥かに上回るものであった。

雲ひとつない快晴。美しく荘厳な建築物。マスクもつけずに街を楽しむ人々。

これだよ。これが欲しかったんだよ。

僕が日本で感じた閉塞感を木っ端微塵に破壊する環境がアムステルダムにはあった。

その中でも特にこの街の人々の振る舞いには大いに考えさせられるものがあった。

ある者は酒を飲み、ある者は大麻を吸い、ある者は性に溺れる。

街の人々はコロナはただの風邪といわんばかりに、それぞれやりたいことをやって人生を謳歌しているように見えた。

#全国民平塚正幸

日本とオランダにおけるコロナ感染者比率はそう大差はない。

医療を守るために延々と自粛を続ける日本、コロナなど忘れて人生を謳歌するオランダ。

どちらが良い対応なのかを決めるのは難しいが、少なくとも世界には様々な考え方があるということだ。

#あたりまえ

郷に入れば郷に従え。

この自由闊達な雰囲気を求めてオランダに訪れていた僕はそう自分を納得させ、自らの快楽の赴くままに行動することにした。

食いたいもんを食い、

日本のコロッケの元となった料理らしい

いきたい所にいき、

眠い時に寝る。

幸せだ。今までの閉塞感が嘘のように僕はオランダを満喫した。

そして開放・快楽主義に溺れ続けたオランダ旅も最終日をむかえた。この日 僕はオランダの開放・快楽主義の真髄を見せつけられることとなる。

続く

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