日本語能力試験が意外に難しい

今日僕は中国に帰る友人を空港まで見送った際に、

その友人の荷物が重量オーバーになったため、

不要な書類を引き取ることになった。

書類の中には、帰国後にも日本語を勉強したかったからか、

日本語能力試験の問題用紙が混ざっていた。

帰りの暇潰しがてら、何となく読んでいると

意外と難しい問題が存在した。

早速紹介しよう

問題 1

彼が自分の意見を()に主張したせいで、話し合いがちっとも進まなかった。

(1) 強硬に (2) 果敢に (3) 無謀に (4) 堅実に

僕は最初この問題の答えを(2)だと思ったのだが、

実際の答え(1)だそうだ。

強硬なんて聞いたことない。

強くて硬いという響きは大好きだけど、

日本人すら知らない言葉を知っている外国人の語彙の豊富さに驚いた。

他方 日本人では思い付かないようなセンスをした問題も存在した。

問題 2
次の言葉の使い方として最も良いものを選べ

潔い

1 間違ったことをしたと思うなら、潔く謝ったほうがいいよ。

2 裁判で被告は 「自分は無実だ。潔い」と主張した。

3 資料は配らずに、潔く説明だけで済ませた。

4 家に帰ったら、潔くなるまでしっかり手を洗いましょう。

答えはもちろん1だが、それよりも誤解答に目がいってしまう。

「自分は無実だ。潔い」なんて言ってる奴がいたら無実にしてしまうだろうし、

潔くなるまで手を洗うとはいったいどれだけ洗えばいいのか?

この選択肢を間違える外国人もいることを考慮すると、

日本語を覚えたて外国人の日本語会話は、

常識に囚われた日本人同士の会話よりも、

めちゃくちゃ面白い可能性がある。

しばしば日本人の中でコンビニで働く外国人を、

バカにするような会話が見受けられるが、

彼らは少なくとも母国語だけでなく英語、

そして日本語までも操る本物のエリートなのである。

同じ日本人じゃないと信頼できないとかいう

くだらない常識に囚われ、

自らは日本語しかまともに話せない日本人とは違うのだ。

しかも外国人は日本語の常識に縛られないので、
柔軟な発想力とユーモアで日本語の常識をぶっ壊す。

サイゼリヤ西早稲田店もバイトの半分以上が留学生だ。

彼らがいなくなったらと思うとゾッとする。

もはや彼ら外国人がいないと日本は回らないといっても過言ではない。

どうしてそんなありがたい存在の彼らを煙たがるのか

僕には全く理解ができない。



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