デスノート
誰もが知っている人気漫画である。
本作に登場するデスノートは
名前を書かれた者は必ず死亡するというとても物騒な性質を持っている。
そのためデスノートに対して好意的な印象を持っている者は少ない。
家に単行本4巻だけを持っているほど熱烈なデスノートファンである僕は
常日頃からこのネガティブなイメージを変えたいと思っていた。
昨日 僕はいつものようにコスプレのネタを探すために、
11月28日が何の日なのか調べていた。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/11%E6%9C%8828%E6%97%A5
しかし11月28日はアルバニア独立記念日といった
コスプレ向きとは言えない記念日ばかりだった。
記念日がないなら作ればいいの精神で
いっそ露出狂のコスプレをして
11月28日を露出狂の日にしようかと思っていた次の瞬間
僕の目に衝撃的な項目が飛び込んできた。
- 2003年 – 夜神月がデスノートを拾う。漫画・アニメ『DEATH NOTE』
完璧だ。
僕が長年抱き続けていた
デスノートへのイメージを変えたい
という願いを叶えるのはこれしかない。
こうして僕のデスノート作りが始まった。
当初どうやって材料を集めるか疑問が尽きなかったが、
とりあえずそれっぽい材料を集めるとそれっぽいノートができあがった。
材料費はたったの500円。
これで本当に効果があるのか気になってしかたのない僕は
とりあえず必修演習のヒーローになるために、
自己紹介をしていた教授の名前を書いてみた。
(教授が講義開講中に死亡した場合、受講者全員に単位を認定する決まりがある)
「これで僕はヒーローだ。」
そう確信し、帰り支度を始めていた僕だったが、
あろうことか教授は死亡するどころか、ますます元気に話始めたのである。
僕はここで大きな見落としに気づいた。
デスノートを書いてから死ぬまでに決まった時間はないのである。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/DEATH_NOTE
つまりデスノートは作成者次第で大きく効果が変わり、
今回僕が作ったデスノートは
名前を書かれた者は100年以内に死ぬという
果てしなく無意味な代物だったのである。
いま生きている大抵の人間は100年以内に死ぬ。
人にデスノートを使うことができなくなった僕は大きく落胆した。
しかしここで僕は当初の目的が
デスノートの良さを広めることであることを思い出した。
人を殺すことが良い訳がない。
このデスノートは書いたものを
必ず100年以内に死に至らしめる効果がある。
なら僕がこの世に必要のないと思うものを書けばいいのだ。
アルコール アルハラ 居酒屋 ほろよい
酒を飲んで迷惑をかける奴 早稲田=酒という風潮
僕はありったけ嫌いなものを書いた。
これで僕が死ぬ頃にはこの世から
アルコール関連の問題はなくなっているに違いない。
デスノートにはただ人を殺すだけだはなく、
こうした使い方もあるのだ。
僕はこのノートを独り占めするのではなく
このノートを拾った者が自分の嫌いなものを書いて、
自分の殻を破るきっかけになって欲しいと強く感じた。
だから僕はこのノートを大隈銅像前に置いた。
このノートを拾った者が自分の殻を破ることを信じて。 /p>