ヒッチハイク×クリスマスツリー その2

今回も前回に引き続き

ヒッチハイク旅について書こうと思う。

紆余曲折あって守谷SAにたどり着いた僕たちは

すぐにヒッチハイクを再開した。

数時間前に別の友人たちが守谷SAから

一気にいわきまで乗せて頂いたという

話を聞いて、

「僕たちもすぐに」という気持ちで

ヒッチハイクをしていたが、

なかなか乗せて頂ける車は見つからない。

途中SA内でスケッチブックを持って

「仙台方面に乗せて頂ける方いますか
~?」

と声をかけてみたが全く効果なし。

まあ考えてみれば

今日は連休最後のクリスマスイブ。

ファミリーが多く、

当然むさ苦しい男2人なんて乗せたがらない。

僕たちは一旦 目的地を水戸に変えて

少しでも可能性を上げることにした。

するとすぐに水戸市内に用があるという

男性がこころよく僕たちを乗せてくれた。

彼の話によると高速にくくるよりも、

一度 車通りの多い一般道に降りたほうが良いとのこと。

東北方面の地理などさっぱり分からない僕たちは

大人しく彼の指示に従い、

水戸市内の巨大な駐車場にあるコンビニで降りた。

後にこの判断が大きな誤算を招くことに

この時はまだ気づいてはいなかった。

こうして水戸に降り立った僕たちは、

簡単な腹ごしらえをした後、

ヒッチハイクを再開した。

友人が仙台ナンバーのトラックを

見つけたと言うので、ついていくと

なんとそのドライバーさんは

仙台まで乗せてくれるとのこと。

「勝った」

高速を降りてしまったことに

不安を感じていた僕らは

思わぬ幸運に歓喜した。

ドライバーさんによると、

一般道で行くため5時間ほどかかるとのこと。

朝早くからヒッチハイクを始め、

限界を迎えつつあった僕は

いくつか会話を交わした後、

すぐに眠ってしまった。

「バーン!!」

ものすごい衝撃が僕たちの乗るトラックに走った。

すぐに目覚め、辺りを見渡すと、

目の前の車の後部が完全につぶれ、

車内からは赤ちゃんの泣き声がした。

「ヤバい」

被害者側のドライバーと

僕たちのドライバーの間で口論が始まり、

すぐに警察が駆けつけ、

現場はカオスの渦に飲み込まれた。

僕ももちろん目撃者として事情聴取を受けたが、

僕の格好のせいか

完全に僕が悪事を働いて、

事情聴取を受けているような絵になってしまった。

幸いなことにどちらの側にも

けがはなかったようだが、

僕たちのドライバーさんは

事故の説明責任があるため、

あえなく僕たちのヒッチハイクは

終了した。

時刻は18:00

辺りは真っ暗で、

ヒッチハイクをするにはあまりにも厳しい。

僕たちは電車でくりこま高原を目指そうと路線検索をした。

すると驚くことに一番早く着くのは

現在地から上野駅に戻り、

新幹線に乗るという

これまでのヒッチハイクを

全否定するような恐ろしいルートだった。https://yahoo.jp/KQiUWT

(当初は仙台集合だった。)

現地ではすでに別の友人たちが待っている。

できるだけ早く着かなければならない。

ただ僕たちはこれまでの

ヒッチハイクストーリーを

なかったことのようにしたくはない。

僕たちは迷わず2番目に早いルートを使って

くりこま高原を目指した。

そして23:00 出発から15時間。

やっとのことで僕たちはくりこま高原にたどり着いた。

駅前で待っていた友人を見た瞬間に

今日の苦難が全て報われた気がした。

やはりヒッチハイクは何が起こるか分からない。

だからこそヒッチハイクはやめられないんだ。

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