原始人に戻ろうぜ

僕は今日大学で所属する中国語中国文学コースのメンバーで

早稲田駅伝に出場した。

僕は「お前はエースだから」という適当な理由で

最長区間6km 花の2区を走らされることになった。



僕は部活をやっていた頃には10km近く平気で走っていたので、

最近まで6kmなんて余裕だと思っていた。

しかし実際にマシンで6km走ってみると

想像以上にキツイ。

よくマラソンなどでは

「1km3分とスローペースな展開です」

といった実況があるが、

素人からすれば1km3分ペースどころか1km5分ペースも怪しい。

マジで意味不明な世界だ。

本当に意味不明な奴とは

長距離ランナーのことを言うのかもしれない。



迎えた当日、

僕はタスキを受けると

日頃の運動不足から次々と後続ランナーに抜かれ、

みるみる順位を落としていった。

おそらく50人ぐらいに抜かれたのではないだろうか。

今日ここに「50人に抜かれた男」という

意味深な称号が僕の中に刻まれた。

こうしてヘロヘロになりながら、

なんとかタスキを繋いだ僕は

朝からろくに食事をとっていなかったからか、

激しい空腹に襲われ、

駅伝後すぐに僕たちの行きつけの中華料理店

「老北京」でがっつり昼飯をとった。

僕たちの詳しい駅伝事件簿はこちらまで→https://dobunezumidesu.hatenablog.com

空きっ腹と中華の相性は抜群。

この昼飯は恐らく

僕の人生で幸せな食事ランキングの

上位に間違いなく入るだろう。

昼飯をとったあと僕たちは足早に解散し、

僕は神速で家に帰り、

シャワーで汗を流し、

食欲から転換されて生まれた性欲を子孫の殺害で満たし、

最後に現れた睡眠欲を僕が生まれた時の姿で満たした。

こうして僕の三大欲求フルコース生活は幸せに包まれて幕を閉じた。



改めて幸せだった今日という日を振り返ろう。

体を動かす→飯を食う→子孫を残す→眠る

これはまさしく原始人の生活だ。

いくら文明が発達したとはいえ、

人間が幸せを感じる根本的な要因は

変わっていないのではないか?

僕を含めて現代人は幸せとは何なのか考えることが多いが、

もしかするとその答えはとても単純なところにあるのかもしれない。

幸せになるために原始人に戻ろうぜ。



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