人は検便中 何を考えてるのか

僕のバイト先のサイゼリヤ西早稲田店では

定期的に検便が行われる。

飲食店のバイトは検便があるという話は

時々耳にすることがあったが、

以前のバイト先では検便はなかったので、

僕はこの検便というイベントは、

一部の熱狂的なうんこマニア達によって

流された都市伝説だと思っていた。



しかし現実はそう甘くはなかった。

僕がバイトを始めて数ヶ月、

いきなり社員さんから声をかけられた。

「海谷君。うんこ採ってきて。」

「うんこ採ってきて?」

意味が分からなかった。

もし彼があのとき検便キットのようなものを

持っていなかったら、

僕はその場で自慢のチョコバナナ丸々一本

提供していたかもしれない。

とにもかくにも あのとき僕は検便というものが決して

都市伝説ではないということを知った。



ただここで僕はある疑問を抱いた。

検便をするのは従業員全員だ。

決して僕のうんこが問題視されたわけではない。

従業員の中にはもちろん女性もいる。

もちろん彼女たちもこの検便という

一大イベントをこなしている。

僕は普段からうんこをした時に、

必ず自分のうんこを長時間観賞し、

悦に入る習性があるので、

検便に対しては、

いつもの習性の延長線ぐらいの感覚なので、

これといった感情は抱かない。



しかし女性の多く(一部の男性も)は

流す前のうんこを一瞬確認することはあっても、

検便時のように長時間

自分のうんこと向き合うことは少ないだろう。

そんな彼女達が検便時に抱く感情はいったい何なのか?

「くさい?」「汚い?」「でかい?」

もしくは 「カッコいい?」

残念ながらこればっかりは

直接聞いて見るしか知る方法はないだろう。

しかし僕には女性にいきなり

「検便の時、何考えてるの?」と聞く勇気はない。

「検便 何 考えてる」とグーグルで検索しても

めぼしい答えは見つからない。

あらゆることが情報化された現代においてなお、

この疑問は深い謎に包まれている。

もしかするとこの答えは

僕が軽々しく知ってはいけないほど、

深淵なのかもしれない。

この疑問を抱き、

実際に検証しようとした者は

次々と死を迎える。

僕はもしかすると

恐ろしいパンドラの箱を開けようとしてるのかもしれない。

僕がこのまま好奇心に負け、

死を迎えるまでに、

頼むから誰か 情報を提供してくれ。 

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