前回の記事に引き続き今回も僕の売り専体験談を赤裸々に語っていきたいと思う。
5/16に面接を終え、晴れて「新宿男道場」の男となった僕は早速その週の日曜日である5/19にシフトを入れた。
男道場ではシフトを入れた時間に指名が入るとすぐにマネージャーから場所や料金を含んだ連絡が入る仕組みとなっていた。
しかし5/17、5/18と僕の元に連絡が来ることはなかった。
そして運命の5/19。
いつものように昼過ぎに起きた僕は男道場から連絡が入っていないのを確認し、昼食をとった後、ウーバーイーツをする準備をしていた。
「いきなり新人を指名する人はいないか」
そう半ば諦めに近い状態で準備していると
テテテテテテテテン テテテテテテテテン
不意に僕のライン通話が鳴り響いた。
男道場だ。
すぐさま電話をとると
マネージャー「もしもし~とうきくんかな~♂? いまどこにいる?」
僕 「いまは家です」
マネージャー 「今から○○駅行けるかな~?」
何を行ってるんだこいつは。
この○○駅は僕の家から1時間近くかかる僻地だ。
しかし僕に残された選択肢は一つしかない。
「行きます。」
こうして僕の初出勤が決まった。
「行きます」と言ったはいいものも、当時の僕は連絡が来ないと思い込んで、昼飯を食べた後にすぐ自慰をしてしまっていたため、完全に精力を失っていた。
この業界では いくらお客様と交わる時間が数十分とはいっても、いつ訪れるか分からない彼らの欲望に対応するために、常に精力を高めケツを貸せる準備を怠ってはいけないのだ。
もし8時間、木を切る時間を与えられたら、
そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。
リンカーン
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準備の大切さを僕は改めて痛感した。
しかしもう失った精力はすぐには元に戻らない。
いまはとりあえず気持ちを切り替えて全力を尽くすしかない。
僕はそう気合いを入れ直し、指定された住所に向かった。
そこには平民育ちの僕には縁のない巨大なタワーマンションがそびえ立っていた。
僕には大金をバックに自らの欲望で低級国民たちを振り回す上級国民たちの姿が浮かんだ。
「何をされるのだろうか」
僕は急に不安になりエントランスの前で立ち止まってしまった。
ただ今はもう行くしかない。
出てくるのは人間の男だ。ゴリラや猿が出てくるわけではない。
僕は再び意を決しインターフォンを鳴らして部屋へ入った。
出てきたのは優しい雰囲気をした50歳後半ぐらいの男性だった。
「良かった」
彼は軽く挨拶を済ませると、すぐさま料金を払い、僕にシャワーを浴びるように促した。
その様子はとても落ち着いていて、突然僕を呼び出した男には思えなかった。
ただ彼の部屋に隠すことなく散乱したアダルトビデオやオナホールだけが彼の溢れんばかりの性欲を表していた。
そしてシャワーを浴びた後、再び彼の部屋に戻った。
もう先ほどの落ち着いた様子の男はいなかった。
そこにいたのは僕と交わるのをいまかいまかと待つ血走った目をした漢の姿だった。
「…始まったか」
僕は全てを察し思いっきり彼の胸に飛び込んだ。
そして撮影の時と同じ流れで、キス→乳首→フェラ。
そして最後は僕のケツで彼との行為は完ケツした。
「無事イケました。」
最後にそう報告した彼の顔は最初に会ったときの優しい表情に戻っていた。
行為が終わると僕は彼からいくつか質問を受けた。
「今日で何回目?」「いくつ?」「出身は?」
どの質問も他愛のないものだったので、僕らは互いに質問をしながら穏やかな時間を過ごしていた。
不意に彼がこんな質問をした。
お客様「君ノンケなのにバック受けできるなんて珍しいね。どっかでやってたの?」
僕 「実は以前ビデオに出たことがあって」
お客様 「そうなんだ。どうりで見たことある顔だと思ったらそういうことか」
その後も話をしていくと、どうやら彼は僕が出演したビデオ会社のサイトを登録しているとのことだった。
この業界は本当に狭い。
ネット社会の隅の隅で細々と公開された僕の動画に関心を持っている人がいるのだ。
ふと僕はこの「新宿男道場」に新たに入店した「とうき」に関心を持っている人がいるのかどうか気になった。
有名な風俗店には必ずその店のキャストのことを語る2chのスレッドがある。
「新宿男道場 2ch」で検索すると、他の店と同じようにスレッドが立ち並び、キャストたちのことをあれこれと語られていた。
僕は緊張した面持ちで慎重にスレッドを辿っていった。
あった。
それも先ほどの彼が聞いてきた内容と全く同じだった。
まさか同一人物ということはないと思うが、自分が2chに書かれる立場になるとは、数年前には考えられないことであった。
僕はもう見られる立場なのだ。
何か悪いサービスをすれば激しく批判されるだろう。
改めて身とケツを引き締めて行動しなければならないと感じた初出勤だった。
続く
続き気になるな。
行為中に痛いとか怖いという感情はないんですか?