僕の「売り専」体験記part3 恐怖体験編

前回に引き続き今回も「売り専」体験について赤裸々に語っていく。

初出勤以降ありがたいことに僕は何本かの指名を頂き、2週間で6万円ほどの収入を得ていた。

「これ結構イケるんじゃね?このままいけば店のトップになっちゃったりして♂」

僕は鳴りやまない指名に手応えをつかみ、すっかり有頂天になっていた。

そう あの「事件」が起こるまでは。

それは季節外れの暑さが続き、夏の訪れを予感させていた6月2日のことだった。

その日は僕の地元である横浜で開港160周年を祝う開港祭が開かれていた。

しかし当時の僕は5月最後の週に行ったタイ旅行での大量の出費によって資金が不足していたため、祭りを楽しむ余裕などなく、新宿男道場にシフトを入れていた。

「他の奴らが祭りで浮かれている間に、僕は男道場で強くなろう」

僕はそう自らを肯定し男道場での鍛練に励もうと意気込んでいた。

けれども待てど待てど連絡は来ない。

こうした時に限って、男道場は鍛練の相手を用意してくれないのだ。

僕はもう諦めて家に籠り、自己鍛練という名の自慰行為でもしようかと考え始めていた。

「このパターン初出勤の時と同じだな」

ふと僕の中にそんな考えがよぎった。

少し整理してみると今日6月2日は日曜日、当日まで連絡なし、晴れと初出勤の日と条件が酷似していた。

「男の性欲は気まぐれだ。もしかしたら当日連絡が入るかもしれない。」

僕はそんな僅かな可能性に備えて新宿へ向かうことにした。

17:30 僕は新宿に到着した。

初出勤時に連絡の入った時間を過ぎていたが、いまだに僕の携帯は鳴っていなかった。

僕は連絡が来なかった時のために用意していたウーバーイーツの装備を身につけ、ひとまず時間を潰すことにした。

19:25 テテテテテテン テテテテテテン

鳴った。 相手はもちろん新宿男道場からだった。

「とうきく~ん お疲れさまで~す♂21:00から笹塚駅のお客様なんだけど大丈夫かな~」

きた! それも笹塚 性欲の気まぐれを信じて新宿に入っておいて良かった!

僕は迷わず「大丈夫です。」と答え、ウーバーイーツを切り上げて笹塚へ向かった。

この時 僕は指名を予測して新宿入りした自らの名采配に自惚れていて、待ち構えている男が欲望を抑えきれず当日に予約を入れた性欲モンスターであることを完全に忘れていた。

21:00 僕は指定されたアパートに着いた。

3階建てほどの小さなアパートで、僕がこれまで訪れた高級マンションたちに比べるとお世辞にも豪華とは言えない建物だった。

家は人を写す鏡だよ。」

これは僕に多額のチップをくれた大豪邸に住むあるお客様からの一言である。

当時なんとなく聞き流していたこの一言が強く身に沁みる展開になるとはこの時まだ思いもしなかった。

話を戻そう。

指定されたアパートに着いた僕はいつものようにインターフォンを鳴らした。

するとH田と名乗る濃い顔をした若い男が表れた。

僕がこれまで共に鍛練してきたお客様はみな50代以降で若い男はいないと思っていたのでとても拍子抜けしてしまった。

そして挨拶もそこそこに大きなベッドの置かれたH田自慢のワンルームへ案内され、

いつものようにシャワー→キス→フェラの順番でお互いにオーガニズムに達し、プレイを終えた。

ここまでは特筆することもないいたって普通のサービスだった。

そうここまでは

「一緒にお酒を飲もう」

プレイを終えたH田がそう声をかけた。

この時点で21:40。H田は21:00から22:00までの一時間コースだったため、まだ時間に余裕があった。

僕はピロートーク中に軽く一杯喉を潤す程度のものだと思っていたので、特に何も考えず誘いに乗った。

この一杯が地獄の始まりだった。

お互いにプレイ後のシャワーを浴び終え、ベッドの前に置かれた小さなソファーに腰掛け、水割りのハイボールで乾杯した。

H田とは年齢が近いということもあり、恋愛やセクシャリティの話でとても盛り上がった。

H田は元々ノンケ(女好き)だったのだが、学生時代に友達とゲイバーに行ったのをきっかけに男に興味を持ち始め、今では完全にゲイになったとのことだった。

こうした話は中学から高校にかけてバイからノンケへ「性転換」した僕にとっても大変興味深い話であった。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、気がつくと時計は22:00の針を指していた。

僕「じゃあ時間なんでそろそろ…」

H田 「えーもうちょっと飲もうよ」

振り返るとさっきまで空だった僕のグラスになみなみとハイボールが注がれていた。

「注がれたお酒を断ってはいけない。」

これは僕が大学生活で学んだ唯一の知識だ。

僕は「あと一杯だけだよ」と伝え、再び酒の席へ戻った。

一杯一杯また一杯。

その後もこの僕が帰る素振りを見せるたび、「あと一杯だけだから」といってH田が止めるという流れが続いた。

22:30、23:00、 刻一刻と時間は流れた。

もう5杯は飲んだだろうか。

当初水割りだったハイボールは杯を増すごとに濃くなり、既にロックに近い状態と化していた。

僕は徐々に自分の意識が朦朧としていくのがわかった。

H田はこのタイミングを待っていたようだった。

H田は僕が酔って抵抗する気力を無くしているのをいいことに、急に僕の胸や局部を触りだすといったスキンシップを繰り返すようになり、最後にはディープキスを求めた。

H田は元々一番安い1時間コースで僕を呼び出し、酒に酔わせ判断力を奪った後、行為に及ぶ魂胆だったのだろう。

もはや一線を越えるのは時間の問題だった。

しばらく絡んだ後、ふいにH田は僕にベッドに横たわるよう指示を出した。

この時点で僕は完全に酔いが回っていたので、家に帰ることよりも横になることを優先したい心境になっていた。

「やっと横になれる。まあゴムはつけるでしょ。」

僕はそう軽く考えて、指示通りに横たわった。

酒と欲望に溺れ完全に獣と化していたH田にもはやそんな倫理観が通じるはずもなかった。

彼は僕のパンツを脱がすと、まともに指を入れることもなく、僕の尻穴に自らの肉棒をぶちこんだ。

僕の尻に激痛が走った。

基本的に尻穴に局部を挿す際には最初にまずローションで尻穴の滑りを良くしてから、指を一本ずつ入れて尻穴を少しずつ広げていくのだ。

そうした過程を一切省いていきなり局部を突き刺せば激痛が走るのは当然だ。

いうなれば、いきなり尻穴に鉄の棒を突き刺されるようなものだろうか。

そんな痛みに悶絶する僕には目もくれずH田は獣のごとくひたすら腰を振り続けていた。

H田が絶頂を迎えた時には、僕の尻から大量の血が流れていた。

何度も尻を貸したことはあったが、血が出るのは初めてだった。

僕は完全に我に帰った。

そんな僕をさらに恐怖のどん底に突き落とす光景が目の前には広がっていた。

ハマダの周りにコンドームをつけた形跡がなかった。

終わり





PS    陰性でした。良かったです。

 

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