ヒッチハイク×クリスマスツリー その1

クリスマスにくりこま高原に行こう」

僕たちの旅はこの親父ギャグ界からですら

戦力外通告を受けそうなくだらない

ジョークから始まった。

くりこま高原は遠い。

東京から新幹線でも2時間30分はかかる。

皆さんも薄々察してはいるかもしれないが、

僕は最近コスプレにお金を使いすぎていて、

東京から新幹線に乗る金などない。

そこで僕は友人とともにヒッチハイクをして、

移動費を浮かせ、

別の友人たちと

どちらが先に目的地につけるか競争することにした。

そして迎えた当日はクリスマスイブ。

僕はコスプレをしてドライバーたちの目をひくため、

クリスマスツリーのコスプレをした。

この格好をして海老名SAでヒッチハイクをしていると、

僕のコスプレを見て笑っていたマダム3人組が

早速「乗せようか?」と声をかけてくれた。

作戦大成功!

前回ヒッチハイクをした時は

最初の1台に乗せて頂くのに

2時間ほどかかっていたので、https://dobunezumidesu.hatenablog.com/entry/2018/11/03/082242

今回は早いタイミングで乗せて頂くことに成功し、

改めてコスプレの力を痛感した。

しかもマダム達はとても良い人たちで、

僕たちのことを気づかって、

お茶やパンをくれたり、

車内でさまざまな話をふってくれたので、

和やかなムードで過ごすことができた。

ありがとうございました。

彼女たちは千葉方面に用があったそうなので、

用賀PAで下ろして頂き、ヒッチハイクを再開。

しかし狭い。これは本当にPAと言えるのか?

文句を言っても仕方がないので、

とりあえずヒッチハイクをすることに。

すると数分後友人が乗せて頂ける車を見つけたらしく、

すぐに駆けつけると、

強面のドライバーが急に車から銃を取り出した。

「ヒッチハイクなんて甘えたマネしてんじゃやねぇ!」

と一瞬ぶっ殺されるのかと思ったが、

どうやら趣味のサバゲー道具の様子。

某有名ホテルで宝石店の社長をやっているという彼は、

「用賀PAじゃなかなか車が止まらないから」

と言って彼の職場近くの車通りが

多いところまで乗せてくれた。

優しい配慮ありがとうございます。

そしてさらに驚きだったのは

なんと彼は別れ際、

「旅費の足しにしな」と言って、

僕たちに1万円を渡してくれたのだ

神か。

彼の器の大きさはすさまじい。

僕もいつか1万円をさっと渡せる大人になりたい。

こうして資金を手にした僕たちは、

あっさりと一度ヒッチハイクを諦め、

常磐道の入り口である守谷SAに向かった。

「守谷まで行けばあとは余裕だろう。

お金も頂いたし、後でみんなの食事代でも持ってやろう」

僕たちはこの時そんな甘い展望を抱いていた。

しかし現実はそんなに甘くはなかった。

後半に続く

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