いきなりCHINA その3

前回に引き続き今回も中国旅について書こうと思う。

旅の2日目は

12時間かけて到着した西安駅から始まった。

30分後に到着すると言う友達を待つ間、

北京にはなかったコンビニがあったので、

入ってみた。

するとそこには驚愕の景色が広がっていた。

この棚 全てが乳製品である。

あり得ない。

日本のコンビニにも牛乳は置かれているが、

レモンティーやフルーツジュースなどの

逆賊たちとの

共存を余儀なくされている。

見せかけの多様性など悪でしかない。

僕が見たかったのは

一面白に覆われたこの景色だ。

西安の牛乳人気はすさまじい。

また量もさることながら、

値段もすばらしい

この写真の1パックで48円だ

これならいつでも気軽に強くなることができる。

道行く西安市民は皆屈強な体格をしていたのも

牛乳のおかげなのかもしれない。

こうしているうちに友人が到着した。

「西安に行く」と伝えたのは前日であったにも関わらず

なんとドライバーとしていとこまで連れてきた。

まさに至れり尽くせりである。

僕は西安住みの友達に連れられ、

3時間という短い時間で、

世界遺産の大雁塔や

西安の繁華街を巡り、

昼食をとった。

発展した西安の町と歴史的建造物は

もちろんすごかったが、

それ以上にすごかったのが

友達のいとこの

好客(日本語でおもてなし好き)精神である。

前日に呼び出されたにも関わらず、

嫌な顔ひとつせずに、

縁もゆかりもない日本人のドライバーを

半日務め、

昼食では店で一番高いメニューをおごり、

<

自分は1人先に食事を済ませ、

外にでるという気遣いまでしてくれた。

おいおいかっこよすぎるだろ。

西安の観光地がどこも駅から遠かったことを考慮すると、

彼がいなければ、

まともに観光することはおろか、

高速鉄道の発車時間に間に合わなかったかもしれない。

本当にありがとうございました。

こうしてなんとか高速鉄道に乗り込むことに成功した僕は

友達がお土産にくれた

謎の甘いお餅を食べながら、

幸せに浸っていた。

ん? 何かがおかしい。

確かに日本で仲良くしていた友人と

中国で再会し、

街を案内してもらうというのは初体験で

楽しかった。

しかし僕が求めているのは

何が起こるか分からないことが魅力の旅だ。

現地人に案内を頼むのは

もはやガイドをつけた旅行と変わらないのではないだろうか。

時間はなかったが、

僕はもう一度原点に帰って、

最後に何かこの中国という地で

何が起こるか分からない

ワクワクすることをしようと思った。

中国は寒かった。

北京は最低気温がマイナス10度を下回っていたし、

西安では雪が降っていた。

人は寒いと厚着をする。

これはどの国でも同じだ。

事実北京でも多くの人が

日本では見たことないぐらいの厚着をしていた。

ここで服を脱いだらどうなるのだろうか?

この疑問が浮かんだ後の記憶が僕にはあまりない。

気がつくと僕は北京駅の中心で

上裸になって乾布摩擦をしていた。

当初あまり人が集まってなかったが、

僕が 「一 二 三 四 五 六」と叫んでいると

少しずつ人が集まってきた。

彼らは皆は「冷吗 (寒くないのか) 」

と聞いてきた。

僕は 「太热了!」 (暑すぎる)」と答えた。

その後も何か質問をしてきたが、

よく聞き取れなかったのでとりあえず、

「太热了!」と叫び続けていた。

するとどんどん人が集まってきて

最終的にはこんな感じになった。

彼らは皆、笑って写真を取っていた。

僕が乾布摩擦をしていた場所の正面には

交番があったが、公安が声をかけてくることもなかった。

僕は来年から北京へ留学する。

もちろん北京でもさまざまな事に

挑戦するつもりだ。

しかし僕は自分のやってきたことが、

北京の人々に受け入れられるのか

とても不安だった。

今日この北京市民の反応を見て、

「おもしろい」という感情に

国境はないということを確信した。

だから僕はこれまで通り

どんな場所に行っても

自分が「おもしろい」と思ったことを

実行し続ける。

僕は今後の方向性を確信した。

今回はそんな旅だった。

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